『ラプラスの魔女』の意味が知りたい

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東野圭吾さんが2015年に発表した小説『ラプラスの魔女』が映画化されるようですね。
嵐の櫻井翔さんが主演だそうです。

『ラプラスの魔女』は、父親の脳外科手術で驚異的な演算能力を手にし、物理現象を予測することができるようになった娘・円華の存在が軸になっています。
映画では広瀬すずさんが演じるみたいですね。

同じような能力をもった謙人という青年も出てきます。
こちらは、福士蒼汰さんが演じます。

ところで、タイトルの「ラプラスの魔女」とはどんな意味があるのでしょうか?

「ラプラスの魔女」、元々は「ラプラスの悪魔」もしくは「ラプラスの魔」からきているようです。
現在の事象から瞬時に計算し、未来を予測してしまう能力の持ち主みたいですよ。

「ラプラスの悪魔」とは

「ラプラスの悪魔」は、フランスの数学者・ピエール=シモン・ラプラス(1749-1827年)によって提唱された概念です。
といっても、ラプラスは「ラプラスの悪魔」という表現は使っていません。

もしもある瞬間における全ての物質の力学的状態と力を知ることができ、かつもしもそれらのデータを解析できるだけの能力の知性が存在するとすれば、この知性にとっては、不確実なことは何もなくなり、その目には未来も(過去同様に)全て見えているであろう。

ようするに、

ある瞬間の、地球上、もしくは宇宙全体の、
すべての原子の位置やエネルギーを把握しているような超人的な存在がいるとします。

そんな知性をもっていれば、
その人(?)は、その原子すべてがどのような動きをするか、瞬時に計算してしまうでしょう。

ということは、その人は、未来のことをすべて予測できてしまうんじゃね?

この超越的な架空の存在を「ラプラスの悪魔」とか「ラプラスの魔」と呼ばれるものなのですが、

ラプラス自身はこの存在をただ“知性”と表現しただけです。
その後、エミール・デュ・ボア=レーモン(1818-96年)というドイツの生物学者が「ラプラスの霊」と呼んで、
それが「ラプラスの悪魔」に変化していったということです。

「ラプラスの悪魔」を殺せるか?

ピエール=シモン・ラプラスは18世紀から19世紀の人ですが、20世紀になると「量子力学」が生まれます。

そして、「原子の位置と運動量の両方を正確に知ることは原理的に不可能」ということがわかってきます。(不確定性原理)

ある粒子の位置をより正確に決定すると、今度はその運動量を正確に知ることができなくなる。
逆に、ある粒子の運動量を正確に知ろうとすると、その粒子の位置がわからなくなる。

ということを、ドイツの理論物理学者ヴェルナー・ハイゼンベルク(1901-76年)が導き出しました。

これで「ラプラスの悪魔」は死んだ。

かに思われましたが、人知を超越した知性なんだから、そんなの関係ないでしょ。

と考える人もいます。

人間が「ラプラスの悪魔」を作り出す?

AI(人工知能)が発達すれば、「ラプラスの悪魔」は作れんじゃないの?

と思われるかもしれません。

瞬時に全原子の状態を把握するセンサーができたとします。
でも、コンピュータがそのデータを計算し、1秒後の状態を予測しても、その計算に2秒かかっていたのでは意味がありません。

コンピュータの処理能力の壁があるのです。

人類が処理能力の壁を壊し、「ラプラスの悪魔」を作れるようになるには、どれだけの時間がかかるんでしょうね。。。

geralt / Pixabay

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