スリランカ連続爆破テロの詳細 2019年4月21日

2019年4月21日、スリランカで教会やホテルなど8か所で、連続して爆発が起きました。
4月23日までに外国人を含む321人が死亡、500人以上が負傷しました。
スリランカ当局はテロ事件と断定し捜査を進めています。

4.21 スリランカ連続爆破テロ

事件発生

午前8時45分~50分

2019年4月21日午前8時45分ごろ、スリランカの最大都市コロンボの聖アンソニー教会と、コロンボから37㎞程離れた都市ニゴンボの聖セバスチャン教会で爆発があった。
聖アンソニー教会では24人、聖セバスチャン教会では81人が死亡した。(21日時点)

また、コロンボの5つ星ホテル、
シャングリ・ラ・コロンボ
ザ・キングスバリー・ホテル・イン・コロンボ
シナモン・グランド・コロンボ
の3か所がほぼ同時に爆発した。

午前9時5分

午前9時5ごろ、コロンボから約314㎞離れた東海岸の都市バッティカロアでも、シオン教会が爆発。27人の死者が出た。(21日時点)

午後1時45分

午後1時45分ごろ、コロンボ南部のデヒワラ動物園の近くで爆発が発生した。

午後2時15分

午後2時15分ごろ、コロンボのデマタゴタ地区で警察が捜索中に爆発が起きた。警察官3名が死亡した。

未遂事件

20日、テロ現場となった教会付近で車に仕掛けられた爆発物を発見し、治安当局が処理した。

21日夜、スリランカ空軍はコロンボの空港近くで、手作りの爆弾を発見したと発表した。
長さ約1.8mのパイプに爆薬が詰められていたという。

また、22日にはコロンボ中心地のバスターミナルで87個の起爆装置が発見された。

被害状況

2019年4月23日の時点で、一連の連続爆破の被害者は、死者321人、負傷者500人以上とみられる。
ほとんどがスリランカの人だが、死者の中には少なくとも36人の外国人も含まれる。
また、日本の外務省は、日本人1人が死亡、4人がけがを負ったと明らかにしている。

犯行グループ

犯行声明は?

2019年4月23日現在、犯行声明は出されていない。

ただ、イスラム過激派組織「ISIL(イスラム国)」は22日までに、系列メディア「アマーク通信」を通じ、「スリランカで有志連合の国民とキリスト教徒を狙ったのはISの戦闘員だ」と主張している。

24人の身柄確保

スリランカ警察は23日までに、犯行に関わったとみられる男女40人を拘束した。全員がスリランカ人。

犯行グループ像の変移

21日

スリランカのラニル・ウィクラマシンハ首相は21日、「イスラム過激派による教会襲撃の可能性がある」という事前情報に言及し、「なぜ適切な予防措置がとられなかったのか、調査する必要がある」と述べた。

22日

スリランカ政府の報道官は22日、「国内に限られたグループの犯行だとは思えない」とし、国際的なテロリストのネットワークが背景にあることを示唆した。

政府当局は、国際テログループの支援を受け、国内の過激派が実行にうつしたとの見方を強めている。

23日

スリランカ政府は、犯行グループが、国内のイスラム過激派「ナショナル・タウヒード・ジャマア(NTJ)」であるという見方を強めた。

ラニル・ウィクラマシンハ首相は、3月13日にニュージーランドのクライストチャーチで起きたモスク襲撃事件の報復であるとの見方を示した。

非常事態宣言

23日、マイトリパーラ・シリセーナ大統領は、非常事態宣言がスリランカ全土に発令した。
これにより、警察や軍の権限が強化され、令状なしでも身柄拘束ができる。