『特捜9』で浅輪直樹(井ノ原快彦)が昇進した「5級職警部補」って何だ?

2019年4月10日(水)から『特捜9 season2』が始まりました。
第1話では、ビルが爆発したり、井ノ原快彦さん演じる浅輪直樹が犯人に拉致されたり、いろいろありましたが、ラストで特捜班主任の浅輪が「5級職警部補」に昇進しました。
「複数警部補制」という制度を利用して、試験なしで昇進したみたいですが、どういうことでしょうか?
ということで、「5級職警部補」や「複数警部補制」について調べてみました。

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複数警部補制

警部補とは

そもそも、警察組織には階級があります。
上から、警視総監、警視監、警視長、警視正、警視、警部、警部補、巡査部長、巡査の9階級です。
警察法では9階級なのですが、巡査の上に「巡査長」という職位があります。これは国家公安委員会規則で定められたもので、正式な階級ではないのですが、警察内では階級のように扱われることもあります。

「警部補」は上から7番目の階級です。
「警部補」は、警視庁なら「主任」クラス、地方の警察本部や所轄なら「係長」クラスなどの役職に就きます。あと、交番の所長なども警部補ですね。

5級職警部補とは

「複数警部補制」は、警視庁のような大規模な警察組織や、北海道警のような広域を管轄する警察で採用されるようになった制度です。
キャリア警察官の場合、警部補からスタートし、採用から7年目で一斉に警視に昇任します。
一方、ノンキャリアは巡査からスタートし、警視以上に昇任することは稀です。
そして、大きな警察組織では「警部補」が飽和状態になりがちです。
同じ係や班の中に、警部補が何人かいる状態ですね。
そんな中で、複数いる警部補の中でリーダーとなる警部補が「5級職警部補」となるわけです。

『特捜9』では、「season1」までは、小宮山志保(羽田美智子)、村瀬健吾(津田寛治)、青柳靖(吹越満)の3人が警部補でした。
主任の浅輪直樹(井ノ原快彦)が、特捜班の実質的リーダーでしたが、浅輪はその時「巡査部長」でした。
特捜班の班長は、警部の宗方朔太郎(寺尾聰)ですが、子育て優先ということで警察に復帰したので、実質的リーダーを浅輪に任せたわけです。
しかし、巡査部長の浅輪に対し、班内には3人の警部補がいるので、直接指揮命令を下すことができなかったのです。
そこで、浅輪を「5級職警部補」に昇進させ、ほかの3人と同じ「警部補」で、しかも、実名ともにリーダーになったわけです。

「5級職」って?

ところで、「5級職警部補」の「5級職」とは、どんな意味があるのでしょうか?
警察官などの公安職の給与体系は、階級や職名にとって等級が定められています。
警部補の等級は「4級」で、警部は「5級」です。
「5級職警部補」の場合は、警部と同じ給与が支給される警部補ということになります。

「5級職警部補」の昇任試験は?

警察の階級は、昇任試験を合格することでランクアップしていきます。
「警部」の昇任試験は2段階あって、1段階目をクリアした者に「5級職警部補」が選任されるようです。

ただ、浅輪直樹のように、巡査部長から無試験でいきなり「5級職警部補」に昇任することは、実際ないのでは?
疑問を持たざるを得ません。