【追悼】萩原健一さんのドラマ・映画の中で個人的に思い出に残っているもの

2019年3月26日、俳優の萩原健一さんが亡くなりました。
68歳といえば、今の時代ではまだ“若い”という印象もあります。

萩原健一さんは、私が若い頃(幼い頃)から第一線で活躍されていた俳優さんなので、思い入れもあります。
私は昭和40年代生まれなので、萩原健一さんの若い頃のドラマや映画のワンシーンを見るだけで、あの頃の思い出がフラッシュバックすることもあります。
そんな萩原健一さんの訃報は、私と同年代の方には衝撃的なニュースだったと思います。

そういうことで、萩原健一さんが出演されたドラマや映画の中で、私が個人的に思い出のある作品をピックアップして、私の思い出をちょっと深堀りしてみたいと思いいます。

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思い出に残っている萩原健一さんのドラマ・映画

ドラマ『太陽にほえろ!』

『太陽にほえろ!』といえば、なかなかの長寿番組でしたが、萩原健一さんは一番初めに“殉職”された刑事だったと記憶しています。

「マカロニ刑事」

私がリアルタイムでも『太陽にほえろ!』を観だしたのは、テキサス刑事(勝野洋)のころでしたが、夕方から再放送をやっていたので、それでマカロニ刑事やジーパン刑事(松田優作)のシーンも観た記憶があります。

“殉職”シーンは、通り魔に刺されるという“あっけない”死に方に、子供のころの私は、そんなに心打たれませんでした。
『太陽にほえろ!』の“殉職”シーンといえば、拳銃で撃たれて血だらけになりながらのたうち回るというのが、定番になっていったので、インパクトの少ないマカロニ刑事の死に方は、いまいち思い入れがなかったのです。

ただ、平成に入ってから昔のドラマを振り返るという特番か何かで、『太陽にほえろ!』の殉職シーンを見比べる機会があったのですが、銃で撃たれて血みどろになるというのは演出過剰で、マカロニ刑事の死に方の方が、リアリティがあって良かったんじゃないかという感想を持ちました。

コンプライアンスの問題で、『太陽にほえろ!』の再放送はなかなか難しいかと思います。
Huluでも無理なんですかね?
『太陽にほえろ!』もう一度観たいです!

ドラマ『傷だらけの天使』

『傷だらけの天使』といえば、オープニングですね。
萩原健一さん演じる木暮修が、朝起きるシーン。
トマトを丸ごとかじったり、コンビーフを缶のままかじりついたり、牛乳のキャップ(昔の瓶のやつ)を歯で開けたり。
家族そろって、正座して食事するのが当たり前だった時代。姿勢が悪かったり、肘をついて食べると怒られるのが当たり前だった時代。
そんな時代に生れた子供にとっては、インパクトが大きかったです。

オープニングのインパクトが強すぎて、ドラマの内容はほとんど覚えていません。

大河ドラマ『元禄繚乱』

萩原健一さんはNHK大河ドラマには5回ほど出演されているようですが、その中で思い出に残っているのが『元禄繚乱』です。
萩原健一さんの徳川綱吉がしっくりきていたのが、印象的でした。
“威厳”があるというより、“威圧的”なしゃべり方。
それまでのドラマは将軍様の権威を重視した演出をしがちでしたが、「実際の将軍様なんて、こんな感じかも」と、萩原健一さんの演技を見て妙に納得した記憶があります。

こんな威圧的な態度の人、今の時代にもいるわ。
と感じれたのは、役者の力量なのか、演出の妙なのか、わかりませんが、徳川綱吉をイメージするときに萩原健一さんの綱吉が、真っ先に頭の中に出てくるようになりました。

映画『八つ墓村』

1970年代後半に横溝正史の「金田一耕助シリーズ」の映画が続々公開され、一大ブームとなりました。
その頃は、同じ配給会社のシリーズものだと思っていたのですが、ほとんどが東宝なのに『八つ墓村』だけ松竹だということは、大人になって気づきました。
「金田一耕助=石坂浩二」というイメージがあったのに、『八つ墓村』だけ渥美清さんだったので、不思議だなと思っていました。

「祟りじゃ~!八つ墓村の祟りじゃ~!」
と老婆が叫んでいるテレビCMが怖くて、作品自体は大人になるまで観れませんでした。
実際観てみると、そんなに怖い作品でもなかったのですが・・・

萩原健一さんは、多治見家の跡取りとして八つ墓村に来た寺田辰弥という青年を演じています。
アウトローで怖いイメージのあった萩原健一さんですが、無口で人付き合いが苦手そうな青年でも、違和感なく演じてしまう萩原さんに感心してしまいました。

後半は洞窟のシーンばかりで、犯人も見当がついて、飽きてきてしまいますが、前半は、落ち武者が村人に殺されるシーンや、真っ白な双子の老婆が出てきたり、「祟りじゃ~!」のおばあさんも出てきて、引き込まれます。

Huluでも配信中だったと思うので、会員の方はすぐに観れますよ。

映画『激動の1750日』

『激動の1750日』はいわゆる極道映画なのですが、私は3回くらい観ています。
極道系のVシネマにハマっていたときに初めて観て、1980年代に起こった「山一抗争」がモデルなので、「山一抗争」について調べた時にも観ました。
あと、Huluでも一回観ました。

関西を拠点とする巨大組織・神岡組(山口組がモデル)が、跡目問題で分裂し、新たにできた八矢会(一和会がモデル)と、熾烈な抗争を繰り広げるわかりやすいストーリーです。

主人公は、中井貴一さん演じる若竹正則(神岡組若頭)で、その相棒の成瀬勇(中条きよし)と物語の主軸を作っていくのですが、萩原健一さんの組長っぷりも見もの。
歩くときに手を後ろで組んで、偉そうになってないけど威厳がある。
途中でヒットマンに暗殺されてしまいますが、それまでの存在感が半端ない。
モデルになった四代目とは、全然にてないのですが、主役は若竹と成瀬なので、これはこれでいいと思います。実際の四代目みたいにイケイケだったら、2人の影が薄くなってしまうので。
そういった意味では、萩原健一さんの組長は流石でした。


そんな感じで、個人的に思い出に残った萩原健一さんのドラマ・映画を、だらだらと書いてしまいましたが、萩原健一さんが亡くなったのは、非常に残念に思います。
あの存在感と演技力で、老人役を演じる萩原健一さんも見てみたかった。
萩原さんだったら、ジジイを演じるんなら引退する、という選択もしそうですが、新しいジジイ像を作り出してくれそうで楽しみでした。
本当に残念です。心からお悔やみ申し上げます。