米軍 アフガンISIL施設に「MOAB」投下 初の実戦使用

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2017年4月13日、米軍がアフガニスタンのISIL施設に大規模爆風爆弾「GBU-43/B」を投下しました。
この兵器が実戦で使われるのは初めて。

通称「MOAB」(モアブ)と呼ばれていますが、どのような兵器かまとめてみました。

MOAB「すべての爆弾の母」

大規模爆風爆弾「GBU-43/B」の通称「MOAB」というのは、“Mother of All Bombs”の頭文字を取った略語で、「すべての爆弾の母」を意味します。

これは、サダム・フセインがかつて、湾岸戦争のことを“Mother of all battles”(すべての戦争の母)と呼んだことにちなんでいます。

「GBU-43/B」は米空軍が開発した爆弾で、現在確認されている通常兵器(核を使わない兵器)の中では、史上最大の破壊力を持つ兵器です。

MOABの投下方法

MOABは全長9.14メートル、直径1.03メートル、重さ約9.8トンと巨大な爆弾のため、米空軍が保有する爆撃機には搭載できません。
なので、C-130やC-17などの大型輸送機で標的上空まで運び、後部貨物扉からパラシュートが付いたパレットごと投下されます。
途中でパレットから切り離され、格子状のフィンで方向を制御できるので、GPS誘導である程度精密に標的に命中させることができます。

MOABの爆発は、原爆同様キノコ雲が発生するみたいです。

MOABの歴史

2002年 空軍研究所(AFRL)で開発開始。
2003年3月11日 エグリン空軍基地(フロリダ州)で実地試験。
2003年11月 2度目の試験。
2003年~2011年 イラク戦争でMOAB1発が実戦配備(実際には使用せず)。
2017年4月13日 アフガニスタンのISIL施設に対し実戦使用。

MOAB以外の米軍の非核爆弾

GBU-57 大型貫通爆弾(MOP) 実戦配備。
GBU-28 地中貫通爆弾(バンカーバスター) アフガニスタン戦争やイラク戦争で使用された。
B-2やF-111、F-15Eに搭載可能。
韓国空軍のF-15Kにも搭載されている。
BLU-82 大型爆弾 通称「デイジーカッター」
2008年退役。

史上初のMOAB実戦使用

2017年4月13日午後7時32分(日本時間14日午前0時2分)ごろ、アフガニスタンのナンガルハル州アチン地区にある、ISILのトンネル複合施設を標的に使用されました。

米国防総省のアダム・スタンプ報道官によると「投下したのはMC-130特殊作戦機」。

MC-130特殊作戦機というのは、「MC-130コンバット・タロン」で、特殊部隊を敵地に運ぶための特別仕様の輸送機です。特殊部隊の潜入・退去・補給や、敵地に残された兵士の捜索救難活動を行います。
イラク戦争では、MOAB以前に米軍で使用されていた「デイジーカッター」と呼ばれる大型爆弾(BLU-82B)を投下していました。

アフガニスタンに駐留する米軍のジョン・ニコルソン司令官によると、アフガニスタンのISILは、(ネットワーク化された)壕やトンネルで防御を強化しているため、これらを排除するためには、MOABは適切な兵器だと説明しています。

ただ、今回のMOAB実戦使用は、国際社会を無視し、弾道ミサイル実験や核開発を進める北朝鮮や、北朝鮮に対する制裁を強化しない中国へのメッセージと、受け取れなくもないでしょう。

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