米最新空母「ジェラルド・R・フォード」海上公試 就役まであと少し

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2017年4月8日、米海軍の最新原子力空母「ジェラルド・R・フォード」が、海上公試のため、ニューポート・ニューズ造船所を出航しました。

空母「ジェラルド・R・フォード」は、ジェラルド・R・フォード級空母の1番艦で、2017年就役予定です。
米海軍の新型空母の就役は、ミニッツ級以来42年ぶりです。(ミニッツ級空母一番艦の「ミニッツ」は1975年5月3日就役。)


ジェラルド・R・フォード級原子力空母

現在配備されている米海軍の空母は、すべてミニッツ級原子力空母です。
(1番艦~3番艦を「ミニッツ級」、4番艦~8番艦を「セオドア・ルーズベルト級」、9番艦~10番艦を「ロナルド・レーガン級」と小分類することもあります。)

最新型の「ジェラルド・R・フォード級」は「ミニッツ級」とどのように違うのでしょうか?

新型原子炉 A1B

ジェラルド・R・フォード級には、同級空母のために設計された原子炉「A1B」を2基搭載しています。
A1Bはミニッツ級に搭載されたA4W型原子炉の約3倍の電力を発生することができ、監視要員が従来の3分の2で済みます。
また、50年間交換不要ということです。
製造はベクトル社。(ミニッツ級のA4Wはウェスティングハウス社)

ステルス性

船体の素材にレーダーによる捕捉を妨げるためのステルス技術を導入しています。

電磁式カタパルト

リニア技術を使って艦載機を射出する最新カタパルトを導入しました。
ミニッツ級の蒸気式カタパルトに比べ加速度が大きく滑走距離が短くできます。
また、軽量で小型、メンテナンス性能も向上したようです。

艦載機搭載能力はミニッツ級に比べて2倍

原子炉の小型化、艦内配線の光ファイバーの採用、電磁式カタパルト採用に加え、原子炉の監視や操艦のオートメーション化により乗員を大幅に減らすことができ、艦内の空間が大幅に確保できたため、艦載機の搭載能力が、ミニッツ級に比べ2倍になるそうです。

今後就役予定のジェラルド・R・フォード級空母

艦番号 艦名 起工 進水 就役 備考
CVN-78 ジェラルド・R・フォード 2009年11月13日 2013年11月9日 2017年予定 CVN-65「エンタープライズ」の後継艦
CVN-79 ジョン・F・ケネディ 2015年8月22日 2018年予定 2020年予定 CVN-68「ミニッツ」の後継艦
CVN-80 エンタープライズ 2018年予定 2023年予定 2025年予定 CVN-69「ドワイト・D・アイゼンハワー」の後継艦

米海軍現役空母

艦番号 艦名 就役年 母港 所属
CVN-68 ミニッツ 1975年 エバレット 第11空母打撃群
CVN-69 ドワイト・D・アイゼンハワー 1977年 ノーフォーク 第10空母打撃群
CVN-70 カール・ヴィンソン 1982年 サンディエゴ 第1空母打撃群
CVN-71 セオドア・ルーズベルト 1986年 サンディエゴ 第12空母打撃群
CVN-72 エイブラハム・リンカーン 1989年 ノーフォーク 第9空母打撃群
CVN-73 ジョージ・ワシントン 1992年 ノーフォーク 点検準備中
CVN-74 ジョン・C・ステニス 1995年 ブレマートン 第3空母打撃群
CVN-75 ハリー・S・トルーマン 1998年 ノーフォーク 第8空母打撃群
CVN-76 ロナルド・レーガン 2003年 横須賀 第5空母打撃群
CVN-77 ジョージ・H・W・ブッシュ 2009年 ノーフォーク 第2空母打撃群

ニューポート・ニューズ造船所

ニューポート・ニューズ造船所(Newport News Shipbuilding)は、バージニア州ニューポート・ニューズにある米国最大の造船所です。
米海軍の原子力空母はすべて、この造船所で製造されています。
ノースロップ・グラマンから分離独立した大手造船会社「ハンティントン・インガルス・インダストリーズ(Huntington Ingalls Industries)」(HII)の工場です。

海上公試

海上公試は、船が出来上がる最終段階での性能試験を言います。
旋回試験、速力試験、燃費計測、クラッシュ・ストップ・アスターン試験(全速前進→ニュートラル→全速後進の後、急停止するテスト)など、各種テストをして所定の性能がクリアできれば合格。
その後、最終艤装や仕上げ塗装が行われ、空母など軍用艦船の場合は海軍に引き渡され、就役となります。

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