長嶺駐韓大使一時帰国の経緯をまとめてみた

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一時帰国していた長嶺安政駐韓大使、森本康敬釜山総領事が4月4日、帰任しました。

これまでの経緯をまとめてみました。

駐韓大使一時帰国問題

前提となった「慰安婦問題日韓合意」

従軍慰安婦に関する日韓合意は、2015年12月28日に行われた日韓外相会談で、岸田文雄外務大臣と尹炳世外交部長(外相)により合意に至りました。
これにより旧日本軍の慰安婦問題は、最終かつ不可逆的に解決することになりました。

・・・普通なら、なったはずです。
常識のある国なら、これでこの問題は終わりになるはずだった。
どちらかの国に、その常識がなかった。

どちらの国かは言わずもがな、わかりますよね。

それはさておき、日韓合意の内容は、公式文書は交わされず、日韓の両外相が共同記者会見で発表するということになったため、日韓外相の共同記者会見で話されたことが合意の内容ということです。
日韓外相共同記者会見の内容は外務省のウェブサイトで確認できます。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/a_o/na/kr/page4_001664.html

以下、まとめてみました。

  • 安倍内閣総理大臣は、元慰安婦の方々に対し、心からおわびと反省の気持ちを表明する。
  • 韓国政府が、元慰安婦の方々の支援を目的とした財団を設立。
  • これに日本政府の予算で資金を一括で拠出。
  • 日韓両政府が協力し、全ての元慰安婦の方々の名誉と尊厳の回復,心の傷の癒やしのための事業を行う
  • 韓国政府は,在韓国日本大使館前の少女像に対し、適切に解決されるよう努力する。
  • 今回の発表により、この問題が最終的かつ不可逆的に解決されることを確認する。
  • 日韓両政府は、今後、国連等国際社会において、本問題について互いに非難・批判することは控える。

駐韓大使が帰国することになった原因

2017年1月6日、外務省は「在釜山日本国総領事館前の少女像設置に対する我が国の措置」を発表しました。
内容は、以下の通りです。

  1. 在釜山総領事館職員による釜山市関連行事への参加見合わせ
  2. 長嶺駐韓国大使及び森本在釜山総領事の一時帰国
  3. 日韓スワップ取極の協議の中断
  4. 日韓ハイレベル経済協議の延期

日韓合意では、

韓国政府は,日本政府が在韓国日本大使館前の少女像に対し,公館の安寧・威厳の維持の観点から懸念していることを認知し,韓国政府としても,可能な対応方向について関連団体との協議を行う等を通じて,適切に解決されるよう努力する。

となっています。日韓外相共同記者会見で、韓国の尹炳世外相の口から述べられた言葉です。

日本政府としては、韓国政府が関連団体を説得して、在韓日本大使館の前に設置された少女像(慰安婦像)を撤去するものだと思っていましたが、在釜山日本総領事館前にも設置されてしまいました。

韓国の市民団体が在釜山総領事館前に慰安婦像を設置したのが、2016年12月28日。
釜山広域市東区が撤去したが、抗議の電話が殺到し、サーバもダウンしていたため、結局諦めて、30日に再設置を許した。
それで、日本政府が“激おこ”したわけです。

駐韓大使一時帰国の経緯まとめ

以下、駐韓大使一時帰国の流れを簡単にまとめてみました。

2015年12月28日
日韓外相会談で、従軍慰安婦問題の日韓合意が結ばれる。
2016年8月31日
日本政府は元慰安婦を支援するための財団「和解・癒やし財団」に10億円を拠出。
2016年12月26日
韓国の市民団体が在釜山日本総領事館前に慰安婦少女像を設置。4時間後に釜山広域市東区職員が撤去。
12月30日
市民団体が同じ場所に少女像を再設置。同日、日本政府は韓国政府へ申し入れした。
2017年1月6日
日本政府は、駐韓大使一時帰国を含む「在釜山日本国総領事館前の少女像設置に対する我が国の措置」を発表。
1月9日
長嶺安政駐韓大使、森本康敬釜山総領事が帰国。
4月4日
長嶺駐韓大使、森本駐釜山総領事が帰任。
4月5日
韓国政府、長嶺駐韓大使の黄教安大統領代行との面会を拒否。

今回の長嶺大使、森本総領事の帰任は、大統領弾劾裁判によって朴槿恵大統領が失職したことと、北朝鮮を巡る動向がきな臭くなってきたことで、「情報収集」と「邦人保護」が目的です。

大統領選挙が終わって、在韓邦人の安全が確実になったら、駐韓大使・駐釜山総領事はまた一時帰国するのでしょうか?
“一時帰任”と言ったほうがいいのかも。

2017年5月9日に韓国では大統領選挙の投開票が行われます。
主要な大統領候補は全員、慰安婦像の撤去に“反対”の立場とみられます。

このままなら慰安婦を巡る日韓合意はうやむやにされて、対日圧力がさらに増しそう。
日本側が譲歩すれば、韓国側はさらに助長するので、日本が譲歩することはなし。
日本に残されたカードは、“現状維持”か“国交断絶”かの二者択一。

“国交断絶”したほうが楽だけど米国が黙ってないと思うので、結局“現状維持”かな?

日韓“異常”外交の長期化。
めんどくさっ。

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